このブログ記事、
第一弾は、気になる事『猫は糖尿病になるのか?』
をお送りします。
飼い主さんからの愛情をいっぱい注がれて、
好きなだけ食べ物を与えられている猫は、
人間同様、かなりいい体格をしてますよね。
そんな猫を見ていると、
『あれ、猫にも糖尿病ってあるのかな?』
と疑問に思ってしまいます。

目次
●そもそもどんな病気?
糖尿病は誰もが知っている病気ですが、
しかしそのメカニズムを
知っている人は少ないと思います。
いったいどんな病気なのでしょうか?
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○血糖値に異常がでる。
自律神経やホルモンにより、
その均衡を一定に保たれている血糖値が、
異常に増大することで糖尿病になります。
その血糖値を一定に保つ働きをするホルモンが、
インスリンですい臓で作られ、
血糖値を下げる働きをします。
すい臓からのインスリン量の低下や、
効きが悪くなることで
引き起こされる病気が糖尿病です。
猫も人と同じで、
血液中の糖をインスリンの作用で
細胞内に取り込み、
活動のエネルギーとしています。
しかし、インスリンの分泌量が減ったり、
効きが悪くなる事によって、
血液中の糖が増えてしまい、
体に悪影響を及ぼすようになるのです。

●猫は犬より糖尿病になりやすい。
犬は雑食性動物ですが、
猫は肉食性動物です。
肉食性動物という生き物は、
獲物をとって生活するため、
獲物が捕れず、
何日も食事にありつけないこともあります。
ですので、肉食性動物は、
数日間食事を摂らなくても、
血糖値があまり下がらないようにできています。
そういった背景もあり、
猫は犬より、糖尿病にかかりやすいと言えます。
●猫の糖尿病の原因
糖尿病になる猫の主な要因は
どういったものがあるのでしょうか?
○大食い
ヒトと同じで、大食いは、食事を取るたびに体内から頻繁にインスリンが分泌されますので、すい臓が疲弊してしまい、
インスリンの分泌量が徐々に減っていきます。
○慢性膵炎
猫は慢性膵炎が多い動物です。
慢性膵炎の猫は、
全体数の半数を超えるとも言われています。
慢性膵炎により、
すい臓のインスリンを
合成する機能ができず、
糖尿病になってしまいます。
●猫の糖尿病の症状
人の場合、初期症状がほとんど無く、
その後徐々に重篤な症状が見られますが、
猫が糖尿病にかかると
どのような、過程・症状をたどるのでしょうか?
○初期症状
糖尿病になった猫は、
食欲旺盛になり、多飲多尿になります。
お風呂場の水など
大量の水のあるところで
普段より多く飲むようになったりします。
それにともない、おしっこの量も増えていきます。
○中期から末期症状
中期になると、歩き方に異常がでたりします。
また、感染症にかかりやすくなり、
皮膚の炎症などが見られます。
末期になると、体重が減少し、
食欲もなくなってきます。
また、多量に吐いたり、
意識障害になったりもします。
肝臓に障害が出た場合は、黄疸が出ることもあります。
●猫の糖尿病の診断方法
自分の飼い猫が糖尿病と疑われる場合、
どのように診断するのでしょうか?
また、どこで診断してもらえばいいのでしょうか?

○高血糖が数日続いているかどうかが重要
猫が糖尿病かどうかを診断するためには、
血糖値を測るわけですが、
たった一回の結果だけだと、
必ずしも糖尿病と診断できません。
数日に渡って高血糖が続く状態である事を
確認する必要があります。
また、動物病院に飼い猫を連れて行くと、
普段とは違う雰囲気で
猫もかなり緊張しています。
猫は自分のテリトリー以外の場所に連れてこられると
想像以上に緊張しているものです。
そのような緊張状態の中で、
血糖値を測ると
通常よりかなり高い数値が出ることもあります。
○フルクトサミン測定
ストレス性による一時的な高血糖ではない事を診断するために、
フルクトサミン測定等を行ったほうが確実です。
これは血液検査の項目の一つで、
約3週間くらいの平均血中グルコース濃度を示します。
これによって、ストレスによる一時的な高血糖を糖尿病と
誤診することを防げます。
○できれば猫専門医のいる動物病院へ
猫専門の獣医であれば、
上記のような血糖状態の測定にも、
猫の病院内でのストレス状態なども配慮して、
慎重に診断が行えます。
誤診によるインスリン注射で
低血糖を引き起こす危険性を考え、
できれば、猫専門の獣医師のいる動物病院で
診てもらったほうが良いでしょう。

●猫の糖尿病の治療
猫の糖尿病の治療には、
食事療法もしくは、食事療法+インスリン注射、
その他運動療法等があります。
○インスリン治療
人間と同じで、高血糖を抑えるために
インスリン注射を行います。
毎回動物病院で注射をすることは、
猫にとってかなりのストレスになりますので、
自宅で飼い主さんが、直接注射してあげたほうが、
猫にとっての負荷は少なくなります。
○食事療法
食事療法は食事療法食を摂取することになります。
食事療法食は、急激な血糖の上昇を抑えるため、
低GI値食品で、できるだけ脂肪分を抑えるように
作られています。
●治療費はいくらくらいかかるの?
○状況による
動物病院に入院するかしないか、
また、動物病院によっても
かなり差がでてきますので、
確実な事はわかりませんが、
入院費、インスリン代、検査費、
食事療法にかかる料金などが発生します。
○月3~4万円発生が相場
一般的には、月3~4万円、
最低でも月1万円はかかると
思ったほうがよいと思われます。
●糖尿病になった場合の余命
糖尿病になって、
改善の見込みも無くなってしまった場合、
余命はどのくらいになるのでしょうか?
○年齢や病気の進行具合による
猫の糖尿病が悪化して、
手の施しようが無くなってしまった場合、
気になることがその余命になります。
しかし、一概には何とも言えないところであります。
猫の年齢が若ければ、
その分体力もありますので、
余命がのびる可能性は高いですし、
内臓のどこの部分に合併症がおきているかによっても、
余命は変わってきます。
また、病気の進行が早いか遅いかは、
その猫、それそれの固体差にもよります。
○飼い主の献身的な愛情によって余命がのびるケースも多々ある。
また、不思議な事に、病気になっても、
飼い主が熱心に看病するケースでは
寿命がのびるケースもあります。

●猫の糖尿病の種類
猫の糖尿病と言っても、
何かしら分類などあるのでしょうか?
○肥満発症型糖尿病
肥満がもとで、脂肪細胞の慢性的炎症を引き起こし、インスリン抵抗性となり、糖尿病になるケースです。
また、3キロ未満の猫の、糖尿病発生率を1とした時、8キロ以上の猫は、その発生率が20倍に跳ね上がるというデータもあるようです。
○大食いによるインスリンが作られなくなるパターン
頻繁に食事を摂ると、その都度すい臓からインスリンが分泌される事になり、インスリンの出所となるすい臓が、徐々に疲弊していきます。
疲弊とともに、インスリン分泌量が必要量に満たなくなっていき糖尿病発生に至ります。
○一過性の膵臓の疲弊
ストレスなどで、膵臓に負荷がかかることで、
一時的に膵臓からのインスリン分泌が
減ってしまうケーズです。
適切な治療をすることによって、
あとは食事療法などだけで
寛解するケースもあります。
●猫の糖尿病の合併症
猫の糖尿病にも人間同様、
合併症というものがあるのでしょうか?
○膀胱炎、腎臓病など
猫の糖尿病の場合も、人間同様、重篤な合併症を引き起こします。
代表的な例としては、膀胱炎、腎臓病、急性すい炎など、非常に致死率の高い病気が目白押しです。
○糖尿病ケトアシドーシス
その他の重篤な合併症として、糖尿病ケトアシドーシスという合併症があります。
この病気は、インスリン不足のため、細胞にエネルギーが行き渡らなくなり、その結果、激しい嘔吐やふらつき、下痢などの症状をおこし、最悪
の場合、短期間で昏睡状態に陥るケースもあります。
●猫の糖尿病の予防法
大変重篤な合併症を引き起こす糖尿病に
なるべくかからないようにするためには
どうすればいいのでしょうか?
○1回の食事量を減らし食事の回数を増やす
同じ摂取カロリーなら、
食事の回数を増やし、
1回の食事量を減らすようにしたほうが、
ドカ食いを減らし、血糖値の急上昇を抑えられます。
また、一度にたくさん食べると、
余分なエネルギーが脂肪となって蓄えられてしまいますので、
糖尿病予防としてはよくありません。
なお、食事の回数は1日で
6、7回くらいが理想と言われています。

○食事回数の管理が難しいときは自動給餌器
仕事が忙しい方にとっては、
そんなにまめに餌を与えてられない
という方もいるかと思います。
そのような忙しい方、一人暮らしで猫を飼っている方などに
お勧めなのが、自動給餌器です。
こちらは、決まった時間に決まった量の
キャットフードが出てくるしくみになっておりますので、
つい多くエサをあげすぎたり、
回数を多くあげてしまう事が無いので安心です。
○低GI値のキャットフードを普段から与える
かかりつけのお医者さんと相談して、
低GIキャットフードを与えるのもいいかと思います。
○猫の様子に気を配る
ただ単に可愛がるだけでなく、
少し飼い猫の様子を観察する癖をつけるのもいいかと思います。
例えば、頻繁にお風呂場の水を飲むようになったとか、
おしっこの回数が増えたなど、ちょっと気にかけるだけでも気づけると思います。
重篤になり、手の施しようが無くなる前に、
猫の体調を普段から観察しておくとよいと思います。
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